ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

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リアルの元家族会でのリフレクティング

 

 

今日は、リアル対話会に行ってきました。

もともと家族会だった集まりが、定期的に集まっておしゃべりしましょう と始まった会です。これまで何度か記事に書いてきました。

 

 

 

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初めての試みをいくつかやってみました

 

 

①机をどかして、椅子だけを円形に並べて座るようにした

 

②ホワイトボードに、会の名前とお約束(守秘義務のことなど)を書いた

 

③ぬいぐるみを用意して、ぬいぐるみを持っている人が話す というルールにした(話を遮ったり、時間を独占したりしないように)

 

④リフレクティングを入れた

 

 

①〜③は、あらかじめ考えて、主要メンバーには相談してあったことでした。

 

ですが、④は、その場で必要だと判断して、わたしが唐突にやったことでした。

 

 

 

 

リフレクティングについて、説明を引用します。

 

”リフレクティングとは、1980年代後半、ノルウェーの臨床家であるトム・アンデルセンらによって提唱された創造的な対話の方法です。近年、フィンランドで生まれた統合失調症の治療法としての「オープンダイアローグ」が注目を集めていますが、そのプロセスの中にもリフレクティングの発想が活かされています。

リフレクティングという言葉は、単に「反射する」という意味よりも「思索、深慮」に近く、「何事かをじっくりと聞き、考えをめぐらし、そして、考えたことを相手に返すこと」を意味します。”

world-cafe.net

 

 

一対一のカウンセリングと違うのは、このリフレクティングを直接は相手に返さないことです。聞いていた複数の人の中で、自分が感じたことを話し合い、当人はそれを聞いている という形にします。

 

直接は返ってこないことで、ご当人は気持ちが楽であると同時に、自分の中の思考が深まっていく効果があるといわれています。

 

リフレクトする側は、決して否定批判はしないようにします。アドバイス的なことを言いたいときには「わたしだったら〜するかもしれない と思います」というように、柔らかい言葉を使うようにします。それからIメッセージ(「わたしは〜」と言葉を始める)で言葉を出すようにします。

 



 

 

 

 

今回、わたしがなぜリフレクティングを取り入れたのか。

 

 

 

お一人の人がかなり深刻なことをお話しなさったのです。

 

あまりに深刻なので、なんとか力になりたいという思いがみなからあふれているのを、わたしは感じました。加えて、動揺の雰囲気もありました。

 

 

アドバイスが口々に飛び出すだろう予感があって(顔馴染みの方々なので、なんとなくそれを感じました)、これは、おつらい本人はもっと辛くなりかねない とわたしは心配になりました。

 

熱いアドバイスは、ときに圧力になりますし、熱すぎるあまり否定や批判の言葉が出ることも起こり得ます。

 

そこで、わたしは

「あなたのお話を聞かせていただいて、わたしたちがどう感じたかを話し合ってみたいのですが、いいでしょうか?」

と切り出しました。

同意を得られたので、その方を除いたみなで椅子を並べ直して輪になり、話を始めました。誰もご本人に顔も視線も向けないようにしました。

こうしてリフレクティングを始めました。

 

 

 

 

わたしたちはそれぞれ自分が感じたこと、思うことをぬいぐるみを回しながら口に出しました。「おつらいと思います」「わたしだったら〜するかなあと思う」「自分も似たようなことがあって」など。声を出さない方もいました。7〜8分くらいでしょうか。

 

その様子を、ご本人は眺めて聞いていらっしゃる感じでした。

 

そしてわたしたちは椅子を直して、元の円形に戻しました。

ぬいぐるみをご本人に返して、

「今のわたしたちのやりとりをお聞きになって、なにかお話ししたいことはありますか?」

と声をかけました。ご本人はまた話し始めました。

 

リフレクティングをしたのはその一回だけです。残りの時間があまりなかったので。

 

その後は、クロージング(場を閉じる)に向けて、わたしたちが一言ずつ今日の感想や今の気持ちを話し、最後はご本人に感想を話していただいて、終了になりました。

 

 

 

 

 

 

オープンダイアローグを詳しく知っているのはお一人だけでした。

その方がいらっしゃるので、わたしはリフレクティングに挑戦できました。

誰もいらっしゃらなければ、無理でした。

 

 

他のみなさんが、よくまあ 応じてくださいましたよねえ。

一人を除いて、どなたもオープンダイアローグを知らないのですよ。

 

 

今振り返ると、自分のあまりのむちゃぶりに血の気が引く思いです。

 

いやあ、ノープランにも程があるだろう わたし…

 

 

 

 

今日の会がどうだったのか、みなさん満足できる場だったのか、そしてご本人はどう思われただろう、傷つき体験になっていないだろうか…

 

 

あれこれ考えているところです。

 

 

 

 

リフレクティングはさておき、事前に心配していたのは、③ぬいぐるみ でした。

 

 

子どもみたい、と嫌がる方がいるのでは、と。

これが意外にウケがよかった様子。

 

次回もぬいぐるみは持っていこうと思っています。

 

 

 

 

 

 

 


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どちらも、リアルの会とはまったく無関係です。

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読んでくださり、ありがとうございました!