ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

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思いがけず、オープンダイアローグ的な談話会になった

 

 

 

 

こんにちは

うつ歴22年で、統合失調症の家族をケアしていますピケといいます。

 

 

先日、リアル対面での「誰でもいい会」という談話会でした(仮称です)。

主旨は「心の病気のことを安心して話せる場」です。

 

 

今回は、旧メンバーが4人、新規の方がお一人みえました。

 

「ここでの話はここだけに」

「パスOK」

「批判はやめよう」

「みんなが話せるように」

 

というお約束を確認したあと、一通り旧メンバーが自己紹介と近況報告をしました。

 

特に事前打ち合わせをしたわけではなかったのですが、「せっかく来てくださった新人さんの話を聞こう」という雰囲気でした。

 

 

 

 

自然に、新人さんが話し出して、それを元に旧メンバーが話して、という流れになりました。

 

旧メンバー同士は長い付き合いなので、気心が知れています。

 

一通り新人さんの話を聞いた後

「それはつらいよねえ」

「こういうふうにわたしは思った」

「わたしのときはこうだったな」

と旧メンバー間でわいわい自然と盛り上がりました。

 

 

そんなふうに、自分のことについて話し合われているのを、新人さんは隣で聞いている、という体勢になりました。

 

そこで、わたしはふと気づきました。

 

「あれ?これってリフレクティングじゃない??」

 

 



 

わたしは、流れに介入することにしました。

 

旧メンバーのなかには、自分語りが長く続いてしまいがちな方もいます。

旧メンバー間のキャッチボールが繰り返されて、ボールが新人さんに渡らないこともありました。

 

 

それらを少し遮って、新人さんが話す時間を多く持てるように声かけをしました。

 

 

旧メンバー間で、リフレクティングのようなガヤガヤ時間を持ったあと、新人さんに返す。

新人さんが話して、また旧メンバーに戻して…という流れです。

 

 

幸いなことに、そのようにわたしが動いても、皆さんがすんなり受け入れてくださり、ありがたかったです。

 

 

信頼関係ができている仲間だったからできたのでしょうね。

 

それと、旧メンバーは、よくも悪くも状態が固定していて、取り立てて話したいということがなかったから、というのもあったと思います。

あとは、わたしが主催側だったから、皆さん協力してくださったのですね。感謝です。

 

 

 

そんなふうに、思いがけないリフレクティング的な時間。

新人さんは、わたしたちのがやがやを、興味深く、しっかり集中して耳を傾けている感じでした。

 

 

わたしは、これまでズームではリフレクティングを体験していましたが、リアルでは初めてでした。

リアルだと、リフレクティング中の本人の様子を横で知ることができるのですね。

 

 

そこで気づいたのは

「話したひとは、自分に対する意見を直接向けられないほうが、気が楽なのかなー」

ということでした。

 

 

わたしたち同士でガヤガヤやっているのを横で聞くというのは、新人さんには圧がかからなかったのかもしれません。

突きつけられなくてすむからでしょうかねえ。

 

 

果たして、今回の会の感じが正解だったのでしょうか…

新人さんは、自分の話を聞いてもらいたい気持ちと、アドバイスが欲しい気持ちもあったようだったので…

 

 

新人さんが「参加してよかった」と思ったかどうかはわかりませんが、会が荒れることなく穏やかに終わってよかったです。

 

主催としては、会の安全が一番です。

 

 



 

オープンダイアローグをそのまま取り入れる、ということはこの会の性質上難しいと思います。旧メンバーは高齢の方が多いですし、いまから新しいことを学ぶという会ではありません。

 

 

こういう会は、その場に集うメンバーによって雰囲気が変わります。

 

次回はどうなるでしょうか…

 

 

新人さんだけでなく旧メンバーも来てよかったと思う場になったら嬉しいです。

流れを見て、介入がいいかどうかも、試行錯誤です。

 

 

読んでくださり、ありがとうございました。

 

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