ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

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談話会でのオープンダイアローグ的実践

 

 

こんにちは。

フライパンの上に寝転がされて背中から焼かれるような日差しを感じます。ほんとこの暑さ、危険ですわ。

 

 

うつ持ちで、統合失調症の家族をケアしていますピケといいます。

 

 

前回の記事で、先日の談話会のことを書きました。

↓これ

peer-carer.hatenablog.com

 

 

改めてどんな会だったのか。

振り返ることにしました。

 

 

オープンダイアローグ「的な」であって、オープンダイアローグではなかった

 

メンバーのなかには、オープンダイアローグについては名前は知っている方はいたようですが、詳しいわけではさそうでした。

聞いたこともないという方もいたと思います。

「オープンダイアローグを開きます」というコンセンサスもありませんでした。

 

 

 

「相手の話を聞こう」ということ

 

今回新人さんがいらしたので、「その方のお話を聞こう」という雰囲気が会全体にありました。

 

メンバーは、みな同じ辛さを経験しているので「こういう場に出てくるのがいかに大変か」「話したいから相談したいから、藁をもすがる思いで来るのだ」ということが十分わかっています。自然に、新人さんを尊重しようという気持ちだったことでしょう。

 

 

 

 

聞き手、話し手をなるべく分けるように

 

ここは、ピケが介入した部分です。

 

・新人さんが話しているあいだに、旧メンバーがそれを遮るように話し出すこともありました。その際には、旧メンバーの話に短めにあいづちを打って、新人さんに続きを話してくれるよう声かけをしました。

例:「(旧メンバーの話に対して)なるほど… たしかに…。〇〇さん(新人さん)のお話、続きがあれば、ぜひお願いできますか?」

 

 

旧メンバーの側が「自分の言葉を聞いてもらえなかった」とならないように、旧メンバーへの話の切り上げを柔らかくするように気をつけました。

次にそのメンバーが話すときは、長めに時間をとるようにしました。

「さっき、お話を途中で聞かなくてすみません。で、いかがですか?」とわたしからその方に話を振ることもしました。

 

 

・旧メンバー間のやりとりが盛んになって、長く続いたときには、頃合いを見て、「わたしたちがいろいろ話してしまいましたけれど、お聞きになっていて何か感じたこととかありましたか?」と新人さんに返すようにしました。

 

 

・会の最後は、新人さんの話で終わろうとしましたが、これについては、新人さんのあとに旧メンバーがさらに話し出して、形にはならなりませんでした。

でも、これがかえって、旧メンバーも「自分たちも主役である」と感じられてよかったかもしれません。

 

 

 

擬似リフレクティングで助言がきつくならないように

 

 

思いがけず、

新人さんの話→旧メンバーのリフレクティング的なもの→新人さんの話…

という形になりました(前記事を参照してくださいね)。

 

 

旧メンバーは、わたしが気になるほど、自分の意見を押しつける場面はありませんでした。

ですが、旧メンバーが同じ方向の意見で一致して盛り上がると、同調圧力になってしまい、新人さんは苦しくなるかもしれない、と感じました。

 

 

なので、旧メンバーが似た意見で同意しているときには、わたしは距離を置くようにしました。

これは効果があったかはわかりません。

極端な例で言うと、いじめの傍観者も、被害者には、いじめに加担しているように見えますよね。なので、わたしが気をつけていても「ピケさんもそちら側のひと」と新人さんは感じただろうなあ と思います。

 

 

 

みなで場を作った

 

 

旧メンバーは旧知の仲であり、信頼関係がありました。

また各人が精神的に安定している方々でした。

以前から自分のことを聞いてもらえている満足感もありました。

 

ゆえに、旧メンバーたちは、場を支える器として安定しており、場の安心感が保障されていると感じました。

 

 

こんなふうに前回の会は終わりました。

 

オープンダイアローグではないけど、オープンダイアローグ「的な」場づくりは

 

「ひとの話を丁寧に聞く機能を持たせることはできそうだ」

 

と感じました。

 

 

 

読んでくださりありがとうございました。

 

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