ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

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睡眠薬その2〜ベンゾ系vs非ベンゾ系

 

 

こんにちは。

うつ歴22年、統合失調症の家族をケアしているピケといいます。

 

メンタル疾患は脳の病気ですから、回復には脳を休ませることが必要です。

脳を休ませる=睡眠をしっかりとる ですよね。

 

今日は、睡眠薬の依存性について、当事者としての体験を書きたいと思います。

 

ちなみに、具体的な薬の名前は出しません。

 

目次

 

 

 


 

依存性への不安

 

わたしは、ずっと眠剤を飲むのに抵抗がありました。

 

・一生飲み続けなければならなくなるのでは?

・身体が慣れてしまって、どんどん量が増えてしまうのではないか?

 

依存性があるのではないかという不安があって、できるだけ飲みたくなかったのです。

 

 

 


 

抗不安薬で代用

 

眠気が起こる抗不安薬を、眠剤の代わりにしていたこともありました。

 

素人考えで、

「抗不安薬なら依存しないだろうから大丈夫」

と思っていたのです。

とんでもない無知でした。

 

抗不安薬を飲むと、最初のうちは眠れました。

ですが、抗不安薬を何年も続けているうちに次第に、しっかり眠れるというところまではいかなくなりました。

なので、眠剤を使うようになりました。

 

それでも、まだなんとなく眠剤に抵抗があって、

また抗不安薬に戻したり、

やっぱり眠れないからと眠剤にしたり、

 

繰り返して、20年が過ぎました。

今は、眠剤を使っています。

 

 

 

 


 

ベンゾ系抗不安薬

 

わたしが眠剤代わりにしていた抗不安薬は、どれもベンゾジアゼピン系のものでした。

ベンゾ系は依存性が問題になっているものです。

 

厚労省の資料「ベンゾジアゼピン受容体作動薬の治療薬依存」によると、薬の依存性には三種類があるそうです。https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000842887.pdf

 

精神的依存(薬への強い欲求)

身体的依存(薬を中止したり量を減らしたときに離脱症状が出る)

耐性(身体が慣れて、量が増える)

 

 

わたしの場合、ベンゾ系抗不安薬で耐性の問題が出た、と考えています。

 

 


 

ベンゾ抗不安薬の耐性

 

わたしは、ベンゾ系抗不安薬を眠剤代わりに飲んでいました。

 

調子がよい時期は、眠れないときだけ。

調子が悪くて不眠がひどい時期は毎晩。

 

年単位ではありますが、だんだんと効き目が薄くなっていきました。

なので、量を増やしたり、種類を変えたりもしていました。

 

何年もの間、だらだらと使い続けていた結果、耐性ができてしまったのでしょう。

 

依存性を怖がって眠剤を避けていたのに、

実は、抗不安薬の依存になっていた ということでした。

 

短い期間だったら、問題はなかったのかもしれません。

 




 

抗不安薬から眠剤へ

 

だらだらと安易に抗不安薬を続けていたわたし。

 

いまの主治医に

眠剤を飲んで、しっかり睡眠をとった方がいいですよ」

と言われました。

 

最初にベンゾ系の眠剤を飲み始めました。

その後数年して、かかりつけの大学病院自体が、ベンゾ系の薬を仕入れなくなりました(依存性を問題視して)。

やむをえず、非ベンゾ系に切り替えました。

今飲んでいるのは、非ベンゾ系の眠剤です。

 

www.hakuyukai.or.jp

 


 

それぞれの薬の感想

 

あくまでも一個人の感想です。

 

・ベンゾ抗不安薬 :マイルド。ふわっと眠くなる。思考が弛緩してごまかされるような感じ。

 

・ベンゾ系眠剤  :  入り口はマイルド。だんだん慣れてきたのか(耐性)、寝つけなくなったので、非ベンゾの超短期型眠剤を付け加えた。

 

・非ベンゾ系眠剤 :  入り口はなんとなく硬い。目覚めはスパッとしていて、眠気の余韻は少ない。文献では「自然な眠り」と書かれているけど、わたしはあまり自然な感じはしない。

 

 

 



 


 

非ベンゾへの切り替え

 

わたしの場合、ベンゾから非ベンゾへの切り替えはすんなりいきました。

「今日からこっちね」として全然大丈夫だったのです。

こういう例は少ないみたいです。

 

知人は「1/4錠ずつ、2年以上かけて減らした」と言っていました。その間にも離脱症状が出て、また量を戻したりとかもあったそうです。

 

ベンゾでは苦労しなかったわたしですが、抗うつ剤のSSRIをとるのに、ほんとに苦労しました。

 

薬を減らしたりやめたりの苦労は、人にもよるし、薬にもよるようです。

 

 

 

 


 

非ベンゾ眠剤の依存性?

 

ベンゾ系眠剤に比べて、非ベンゾ眠剤は依存性は弱いと言われています。

ですが、実際のところはどうなんでしょうか?

抗不安薬のときのように、何年もやってみないとわからないです。

いわば人体実験ですな。

 

 

 

 


 

リスクvsベネフィット

 

そもそも眠剤って、何年もずっと使うようにはなっていないんじゃないかな と思います。

ずっと使い続けると、身体に悪いとも言われますし。

そのあたりもわたしが人体実験しようかしら…

 

 

ですが、メンタル疾患自体が、糖尿病、心疾患、脳卒中のリスクを高めることが報告されています。

 

しっかり眠れない

うつがひどくなる

他の身体の病気になるリスクが上がる

 

ということです。

 

結局、

眠剤は、リスクvsベネフィットのバランスをとりながら使うということなのでしょう。

 


 

わたしの理想

 

 

わたしは、子どもの頃から睡眠は安定していませんでした。

そして、いまは更年期。

うつがなくても、やっぱり睡眠の問題で悩んでるのだろうなあ〜

 

これから高齢になっていき、ますます睡眠が取りづらくなるかもしれません…。

 

いまは、仕方なく眠剤の助けを借りてるけど、

 

日光に浴びるとか運動とかで、眠剤なしでぐっすり眠れるようになりたい

 

です〜

 

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。

よろしければ、またいらしてくださいね。