ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

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怒ると罪悪感を感じますか?

 

 

こんにちは。

 

うつ当事者で、統合失調症の家族をケアしているピケといいます。

 

蒸し暑いですね~

 

さて。

 

わたしは、強い怒りを感じると、そのあとで必ず罪悪感を感じてしまいます。

 

どうしてなんでしょうかねえ

 

 

今日はそれについて書こうと思います。

 

梅雨ですね

 

 

目次

 

 

 

怒りのあとで罪悪感を感じる

 

 

わたしは、もともと怒りをうまく表現したり、解消したりすることが苦手です。

 

そして、なぜか、怒りを感じると、そのあとで申し訳ない気持ちになります。

 

罪悪感



 

 

 

怒りはおならやげっぷと同じ

 

 

安保寛明さん(山形県立保健医療大学)によると

 

「怒りは、うんち、おなら、げっぷと同じです。

 

感じるのはどうしようもないことです。

 

適切なところで、適切なやり方で怒りを出せばOKです

<2023年第二回こころの元気+祭り『あんなとき こんなとき!じょうずにかわす怒りの気持ち』より>

 

 

怒りは、悪いものではなく、自然なもの。

 

便秘が体に悪いように、怒りも出さないとメンタルが不健康になります。

トイレで用を足すように、怒りをどこでどのようなやり方で出すか、が大事です。

 

 

↓ COMHBO(地域精神保健福祉機構)「じょうずにかわす怒りの気持ち」ワンポイント動画(⑯まであります)

www.youtube.com

 

怒りは自然なもの



 

 

 

 

 

アンガーマネージメント

 

 

怒りをコントロールするためのスキルです。

アメリカで生まれ、日本でも企業のメンタルヘルス研修、学校教育でも取り入れられるようになっています。

軍隊でも使われていますし、ビジネス書も多く出版されています。

 

 

アンガーマネージメントとは

怒らないことを目的とするのではなく、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らなくて済むようにになることを目標としています。

【公式】日本アンガーマネジメント協会

 

上手に怒る



 

 

わたしは、なぜ罪悪感を感じてしまうのか?

 

 

イラッ、ムカッ、カーっと怒りのボルテージが上がったあと、わたしの心にはいつも罪悪感が出てきます。

 

みな、そうだと思っていました。

 

このあいだ、友人に話したところ、

「わたしはそんなことはないよ」と言われました。

「怒りに駆られて、強い言葉を言ってしまったりして後悔はすることはある。

けれども怒りそのものに罪悪感は感じたことはない」

 

みんなそう、というわけではなかったのか…

え?みんな罪悪感でないの?

 

 

 

無意識とは

 

心理カウンセリングの分野のひとつに、精神分析があります。

 

ざっくり言うと、

 

意識の奥底には、無意識の領域がある。

・行動や感情は、無意識の働きによって影響される。

 

現代では、わりと多くのひとが知っている有名な心理学理論だと思います。

 

無意識は、よく氷山にたとえられる

taiken - 自分にOKを出す「ココロの講座」 自分に自信を持ち自分らしく生きる方法

 

 

 

自分の心を守る「防衛機制」

 

 

無意識の部分は、自分自身の心を守ろうと働きます。

 

そういう心の防衛システムを「防衛機制」と呼びます。

 

 

防衛機制には、いろいろな種類があります。

 

たとえば、「明日は試験」というせっぱつまった状況で、部屋が散らかっていることが気になって掃除をしてしまう というのは、「逃避」という防衛です。

 

 

防衛機制は、悪いものではなく、健康な人でも使っています。

 

その程度が問題で、過剰になると苦しくなります。

 

防衛機制は、自分の心を守るもの



 

 

 

 

防衛機制「自分自身への向きかえ」

 

 

防衛機制のうちのひとつに「自分自身への向きかえ」があります。

 

自分自身への向け換え(turning against the self)」は、その名称から想像できるように、他者に対する否定的な感情を自分に向ける防衛です。

防衛機制(15) 自分自身への向け換え | 説明と具体例| 東京カウンセリングスペースHiRaKu

 

怒りの方向をかえる

 

 

とても精神分析的な例を出します(精神分析では親子関係の例はてっぱんなので)。

 

子に暴力をふるう親がいるとします。

子は親に怒り(否定的な感情)を持ちます。

ですが、親は子の生死を握る存在であり、子にとって安全基地です。

「安全であるはずの親が、実は安全でない」というのは、子にとっては、自分の心が壊れてしまうほど恐ろしいことです。

 

怒りを完全に抑圧できませんから、ないことにはできません。

 

そこで、子は、親に向かうはずの怒りを、無意識に自分のうちに向けます。

 

これが、「自分自身への向きかえ」という防衛機制です。

自分に向けるのは不快ですが、親に向けるよりも、心が傷つくリスクはありません。

 

 

 

自分に向けられた怒りが、罪悪感の正体なのです。

 

 

自分への攻撃が罪悪感である

 

 

 

 

実体験の分析

 

 

以前、子どもの学校で、理不尽な出来事がありました。

わたしは、子どもの先生に対してすごく怒りを感じました。

 

激しい怒りを感じた後で、強い罪悪感に襲われました。

 

「こんなふうに怒りを感じるなんて、わたしはダメだ。先生をそんなふうに思っちゃいけない」

 

怒って当然の事態なのに、筋の通っていない変な罪悪感ですよね。

 

 

このとき、「自分への向きかえ」の防衛機制が、わたしのなかで起こっていたと仮定すると、

 

 

先生がありえない言動をして子を傷つけた

先生への怒り

また子どもが傷つけられるかも、と不安

怒りを自分自身に向きかえて、罪悪感

 

 

ということだったのかもしれません。

 

感じる必要のない罪悪感

 

 

 

自己への向きかえと鬱の関連

 

防衛機制は、いろいろな種類があります。

どの防衛機制が使われやすいのか、はひとによって違います。

 

自己への向きかえをしやすいひとは、抑うつ傾向があるそうです。

 

まんま、私じゃん

 

確かに、わたし、普段からやたらと自分を責めることが多いんだよなあ

どうせ、どうせ うつ病だもん

 

 

 

 

まとめ

 

 

これからは、怒りのあとで罪悪感に襲われても

「ああ、これは持たなくてもいい感情なんだ」

と思い出せば、落ち着くことができるかな、と思います。

 

怒りを正当に感じて、うまく外に出せるようになりたいなあ

アンガーマネジメントを勉強しようかしら。

 

上手に怒ることができるようになりたい

 

 

心理学で、心の問題がすべて解決するわけではありませんけれど、

 

自分の心の動きを理解するために、役立つんだなあと思いました。

 

 

 

 

読んでいただき、ありがとうございました。

よろしければ、またいらしてくださいね。