わたしの関心は、オープンダイアローグから「対話」へと広がってきています。
今読んでいる本はこれ↓
↑ 事件を題材にしていますが、全くのフィクション。巻き込まれた少女の話。
「修復的司法」とは何だろう。欧米で始まった「修復的司法」を日本で実践する一人である鴨下智法弁護士に聞いた。 鴨下氏によれば「修復的司法」とは、犯罪を地域コミュニティのなかで起きた「害悪」ととらえ、犯罪行為によって最も直接的な影響を受けた被害者・加害者・その家族らの「害悪からの修復」を、従来型の司法=裁判ではなく、対話によって目指すという考え方だ。鴨下氏も、被害者遺族の「回復」には「修復的司法」が有効だと考え(以下略)
<前出記事より>
ある時、対話を経た加害者の家族が、憑きものが落ちたような、重荷から解放された表情を見せたことが印象に残っていると鴨下氏は話す。罪を犯した者にどういう罰を与えるのか論じて量刑を決める従来型の司法では得られない、関係した人たちが少しでも日常を取り戻し次の一歩を踏み出す「回復」を「修復的司法」は担うという。
加害者側にも回復をもたらすということのようです。
加害者側には刑罰を、だけでは、彼らは後の人生を歩んでいくことはできません。
加害者家庭は崩壊し、荒んだ心を抱え続けることで犯罪を繰り返す人は多いです。
生活の苦しさが追い討ちをかけます。
そこに子どもがいた場合には、子どもは被害者になります。
それが次の加害者の再生産につながってしまうこともあります。
会ってみてトムさんが感じたのは、彼らがごくありふれた人間だということだった。想像していたような、“殺人者の親”ではなかった。離婚やアルコール中毒で機能不全に陥った家庭が”殺人者”を作り出すのだと考える人は多いだろう。でもそうではなかった。これは誰にでもどんな家庭でも起こり得ることだと思った。
トムさんの妻は、対話の最後、ハリスの両親に向かって「あなたたちの息子がしたことを赦します」と言った。トムさん自身は、殺人を犯したことについては赦すことはできないと思ったが、「ハリスたち2人が孤独な魂を抱え、出口も見えない中で彷徨っていたことについては赦すことができる」と私たちに語った。
日本でも、修復的司法の活動をしている団体があります。記事にある鴨下弁護士は、修復的対話を行うNPO法人「対話の会」を運営しているそうです。
どんな対話であっても、その場よりもむしろ準備の方が本番と言われます。
修復的司法には、間に入る弁護士などの司法関係者や、対話の専門家がかなり入念な準備をする必要があるでしょう。
そして、被害者側、加害者側には、最も大切な準備が必要です。
「心の準備」です。
この準備が整うまでには長い時間がかかります。
修復的司法は、困難を極める手段ですが、被害者が回復するためには、この方法しかないのかもしれません。
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