ここ数年の写真を、夫が見ていたのですよ。
スマホに撮り溜めておいたやつです。
ふと覗いてみると、見知らぬおばちゃん。
わたし「だれ?この変な人」
夫「キミじゃん!」
夫婦の茶番におつきあいください。
わたし「えええー あ、昔はこうだったんだね。なるほど」
夫「何言ってんの?今と変わんないじゃん」
「ほら」「ほら」と、夫はどんどんスライドして見せてきます。
わたし「……いや、過去はこうだったんだよね…」
夫「いやいやいや〜 今と全く同じだよ?」
わたし「………(違うでしょ と言いたい)」
夫「じゃあさ、一体キミは自分をなんだと思ってるの?」
わたし「ちょっとキレイなおばさん」
夫「ププププププーーーっ」
夫「なに言ってんの?キミは おもしろおばさん だよ」
衝撃を受けました。
わたし「どこが?どこがよ?どこがおもしろおばさんなのよ??」
わたし「わたしってさ、いろいろあるじゃない?陰があるっていうか、憂いがあるって感じしない?」
夫「それは勝手に、キミが陰を作ろう作ろうとしてるだけじゃん。誰もそんなふうに見てないよ」
夫「キミはおもしろおばさんだよ」
わたし「わざと陰を作ろうとかそんなんじゃないんだよ。陰があるんだよ」
わたし「…わたしはなんというか、加賀まりこみたいになりたいんだよ」
夫 コーヒーを吹き出す。
わたし「それか、梶芽衣子」
夫「どうして、一番遠いところに行こうとするのかなあ〜 そのままでいいじゃん。そのままで何がいけないの?」
わたし「とにかく、おもしろおばさんは嫌なんだよ。そんなにふざけていないんだよ。いつも真剣なんだ。どこがおもしろいっていうの?」
夫「そういうふうにさ、本人は真剣で真面目にしているつもりだけど、はたから見たらそうじゃないっていう人が、おもしろい人でしょ?」
夫「なんていうのかな、キミは一貫性がないっていうか安定してないっていうか」
わたし「…そんなにわたし一貫してない?」
夫「うん。なんかいつも違って、面白いよ。そもそもさ、自分で、きれいなおばさんだと思ってるの?美人じゃないでしょ?」
わたし「そりゃキレイじゃないけどさ、そうだけど、小綺麗くらいになれる、っていうか…(もうすでになりかけてるんじゃないか、って思ってたとはとても言えない)。せめて、せめて、かわいいおばさんになりたいんだよー」
夫「じゃあ、かわいいおもしろおばさんになればいいじゃん。見た目のかわいさじゃなくて、愛嬌だよ」
わたし「愛嬌とおもしろは同じじゃん」
夫「違うんじゃないかな。芸人のオードリーの小さい方(名前は一応伏せます)は、おもしろいけど可愛げがないじゃん。愛嬌がない」
わたし「彼は中二だから」
夫「そうでしょ?あ、キミも中身は中二だったね! 厨二だから不安定で、どっか体制に反抗的なんだよね。おもしろ厨二おばさんだ。アハハハハハー」
というわけで、わたしはおもしろおばさんらしいです。ショック。
そんなわけで、毎週木曜日のよるにやっている無料zoom対話会「こころの木曜会」。
おもしろおばさんに会いに来てください。
いつもありがとうございます!