ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

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家庭内入院の注意点

 

 

こんにちは。

うつの調子悪めのピケらいおんです。

 

 

天気図を見たら、もろに我が家は台風直撃されますよ。おい。

 

その前夜祭で、ただいま、うつグロッキーであります。

低気圧、台風はうつの天敵ですね

 

 

こんなふうに、うつでエネルギーが枯れて動けなくなるときを、わたしは

 

「家庭内入院」

 

とひそかに思ってます。

 

 

家にいるけど、入院中なのです。

 

 

 

 

家庭内入院は気楽ですよ〜 

 

 

なんの手続きもいりません。

病院まで移動しなくていいし、タオルとか着替えとか用意していく必要もない。

自分で「はい、入院」と決めたらそのときから入院。退院も自由。再入院もしたい放題。

そして入院費ゼロ。テレビカードを買わなくてもテレビは見放題。Wi-Fiも使いたい放題。

消灯時間もないし、食事は好きな時に食べれます。

嫌な看護師さんに腹立つこともないし、お節介で噂好きな入院仲間もいない。

ほんと自由です。ラリホー

 

 

でも、自由には必ず代償がありますよね

 

 

食事は三食運ばれてきません。作るか、買いに行かなくちゃいけない。汚れた食器は洗わないといけない。で、食材の消費はすごく早い。

部屋は汚くなっていくし、洗濯物は溜まります。

生活は不規則に崩れやすいです。

宅配の受け取りや何かの支払いとか、社会生活はそれなりにやらなくちゃいけません。

 

 

それにおうちによっては、完全な家庭内入院ができない場合もあります。

 

 

①ご家族に理解がない

②小さい子ども、ケアしている人がいる

③理解はあるけど、結局家は回らなくなる

 

 

我が家は②と③ですねー

なので、完全入院はできません。

 

 

 

 

 

 

 

で、入院したとして、退院してからがすごく大変です💦

 

 

 

わたしは、これまで何十回も家庭内入院をしてますけど、一番キツいのは退院後でしたねー

 

 

家庭内で完全入院した間は、夫が家を回してくれるのですが、たとえば、食材は冷蔵庫で腐っていまして、資源ゴミは整理されておらず溜まっていました。衣服は何枚も行方不明(結局出てこなかった、どこに行ったんだろうか)。洗濯カゴの底の方にあった洗濯物はかびてました。子どもの学校の旗振りの当番表は我が家で2週間止まっていました(夫は気づいてなかった)。

 

 

 

こういう諸々の後始末が毎回ほんとにたいへんです。リハビリ中なのに、フルスロットルで動かなければならない。もちろん夫には感謝しているのですよ。

 

 

 

 

で、見知らぬ新しい物が増えていて、どう使うのかもよくわからない物があったり。どこに何があるかもわからなくなっている。よそのおうちみたいなのです。

 

 

自分の家がそっぽ向いている感覚で、自分が自分の家に慣れるまでが体力的にも精神的にもすごくキツい。これはメンタルからの復帰過程の症状なのかもしれないです。入院が長引くほど、この感覚は強くて、おうちと仲良くなるまでが大変です。

 

 

そんなこんなで、家庭内退院するたびに、完全に入院しないほうが後々は楽だよなあ と毎回思います。

でも、「もうほんとに動けなくなって、倒れてしまった」というのが入院状態なわけなので、しょうがないのですけどね…

 

 

 

もしできるのであれば、完全入院ではなく、

 

「入院してるけど、ときどき外泊してる」

 

みたいな感覚で、細々と家庭生活は続けたほうが、のちのちは楽ですよ。

 

 

 

早く退院しなくちゃ と思っても、いつまで長引くかは毎回わからないものです。

焦るほどよくないです。

 

「しっかり休んで、はい元気に復帰!」というのは無理です。元気になってがんがん生活を立て直すぞーというのは、ほんと幻想です。ここがね、当事者も周囲の人も誤解するところなのですよね。

 

 

 

それぞれのおうちで、ここは省略できる、とか、ここはまあやらないと後で困る、というのはみんな違うと思うのですよね。

うちだったら、子どもの服薬管理と通院はやらないとダメ。でもご飯は作らずに買ってすます、ゴミは出す、っていう感じかな。

外泊中の細々との活動ですからね。ちゃんとやろうとしたらダメです。できないですから。

 

 

 

家庭内入院しそう、あるいはすでにしている、というメンタル仲間のみなさま。

 

 

「後々すごく困る」というところだけを優先して「そこだけは這ってでもやる あとはもう無理」

 

という感じでやってみてくださいね。

 

ほどよい加減の家庭内入院を過ごしていただきたい、と思います。

 

 

 

読んでくださりありがとうございました!