こんにちは。
うつ持ちで、統合失調症の家族をケアしていますピケらいおんといいます。
先日、とあるB型就労継続事業所の、びっくりする話を聞きました。
B型就労継続支援事業所は、福祉の事業所です。
障害のある方々の就労の場であり、一般就労に向けた訓練の場でもあります。
体調に合わせて仕事ができたり、障害に応じた配慮が得られるところです。
ただ、雇用契約は結ばないので、どうしても賃金は安くなってしまいます。
Pさんは、以前SEとして一般企業で働いていましたが、うつを発症して入院し、いろいろあって退職しました。
その後、デイケアを経て、リハビリとして、B型事業所に通い始めました。
仕事内容は、外部から発注されたデータ管理、デザイン作成。
Pさんは仕事も早くて正確でしたから、たちまち多くの業務を任されました。
あるとき、Pさんの体調が悪くなりました。リハビリ中ですから、波がありますよね。
当然、作業効率は下がります。
すると職員さんから、こう言われたそうです。
「Pさん、どうしたの?このあいだまではちゃんとやってたじゃない」
Pさん「すみません。体調が悪くて、、、」
職員さん「これ、Pさんの業務なんだからやってくれないと困るよ。終わらないと僕たちがやらなきゃいけないんだから」
まあそうでしょうけどね。
そして、次の日
「Pさん、作業が遅くなってるみたいだから、時間を計るね。Pさんのためだからね」
職員さんはストップウォッチを取り出しました。
「よーーい、はい!」
Pさんのデスクの真横に一日中、張り付きました。
Pさんは余計にできなくなりました。
さらに次の日
「これ、Pさんの割り当てだから、残ってやってね。終わるまで帰れないよ」
Pさんは残業することになってしまいました。
無給です。
Pさんはいよいよ耐えられなくなりました。
この感じは、以前緊急入院したときと同じ状態だと、自分でわかりました。
Pさん「すみません。申し訳ないのですが、これ以上はどうしてもだめです。今日は帰らせてください。お願いします」
職員さんはまだ食い下がります。
「もうちょっとやって」
Pさんはカバンを持って、外に出ました。
クビになってもかまわない。
このままではおかしくなってしまう。
すると、職員さんが追いかけてきたそうです。
Pさん「ほんとに勘弁してください。このままだと僕、また入院することになってしまいます」
職員さん「大丈夫。入院しても君の籍は置いておくから」
おあとがよろしいようで…
落語か!
こんな思いをしながら毎日通所して、Pさんの月給は1万5千円程度です。
ほんとにあった話です。
Pさんは体調が悪化して入院。結局辞めました。
こういうの一般企業でやったら、労基ものだと思う。
ストップウォッチとか帰らせないとか、人権問題じゃないですかねー
この事業所はひとの入れ替わりが激しいです。
利用者が定着しないから、業務が滞って、新しい利用者を入れて、また彼らも体調を壊して辞めていく…
利用者もがんばらないといけないのは確かだけど、配慮をするのは福祉事業所の義務じゃないのかしら。
てか、こんなに利用者と職員に無理をさせないといけないような経営が、そもそも無理なんじゃないかと思うんだけどね。
かといって、制度上、そういう無理をしないとやっていけないようになっているなら、それがそもそもおかしいし。
こんな残念なブラック事業所もあるっちゃありますが、
もちろんよい事業所もたくさんあるのですよーー
読んで下さりありがとうございました。
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