ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

 本サイトはプロモーションが含まれています

うつ当事者の睡眠①〜睡眠の症状あれこれ〜

 

 

こんにちは。

 

うつ歴22年で、統合失調症の家族をケアしているピケといいます。

 

今回は、「うつと睡眠の関連」について書こうと思います。

あくまでも、わたしの22年間のうつ経験の中で、のことです。

個人的な感覚ということでご理解くださいね。

 

目次

 

 

 

 

うつと睡眠はやっぱり関係がある

 

これはよく知られていることですが、

うつと睡眠はすごく関係している

と思います。

 

わたしのうつ発症は22年前ですが、最初の症状の一つが不眠でした。

それからの経過で、睡眠の問題はずっとあります。

 

ここ数年、うつの状態はわりと安定していて、大きく崩れていません。

そして、ここ数年、同じように睡眠も安定していることに気づきました。



 

 

 

わたしが経験してきた睡眠の問題

 

 

 

・眠れない。寝付けない。

 

これは急性期に強かった症状でした。苦痛です。寝たいのです。けど眠れません。

今でも昼間にすごく緊張したり、興奮したりすることがあると、脳が鎮静化しない感じで眠れなくなります。

その他、あまりに疲れすぎるとやはり寝付けなくなります。

 

 

 

・寝た気がしない。熟睡感がない。

 

寝てるはずなのに、眠った感じがしません。これもうつがひどかった時の症状でした。

家族に聞くと「寝てたよ」と言いますが、寝ていた感じがしません。

一日中寝ていても、眠った感じが持てませんでした。

脳が休まっていない感じです。

 

 

 

 

・悪夢。夢見が悪い。

 

ずっとうなされているような感じです。嫌な夢を見ていたという感覚で、家族に聞くと、うなされているわけではないようです。どんな夢を見たかは覚えていないことがほとんどです。深い睡眠がしっかりとれていないのかもしれません。寝た感じがしません。

うつの症状として出ていた時もありましたし、眠剤の副作用ということもありました。

 



・中途覚醒

 

何度も目が覚めます。ひどいときは、1時間に一回。

頻繁に目が覚めるということは、睡眠が浅くて、質のいい睡眠じゃないということですよね、きっと。目が覚めたあと1時間以上も眠れないこともあります。朝まで眠れないままでいると、早期覚醒ってことなんでしょうかねー?

安定している今でも毎晩一回は起きます。トイレに行ってちょっと水を飲んでそれで眠れているので、まあ問題ない範囲と思ってます。年のせいかもしれません。

 

 

・早期覚醒

 

起きるはずの時間よりもすごく早く目が覚めてしまう。で、その後眠れない。

六時でいいのに、四時とか四時半とか。このあともう一度眠れると、中途覚醒になるのかしら?専門的なことは分かりません。

 

 

 

 

 

・寝ようとすると不安感に襲われる

 

これはですね〜結構長くありました。10年以上かな?

今でもたまにあります。

眠りに入るのが怖いといいますかね、なんでしょうかね。自分でも分かりません。

不安に駆られるので寝たくありません。

医師に聞くと「そういう人もいる」とのことです。

 

この不安感を和らげるために、ベンゾジアゼピン系(いわゆるベンゾ)の抗不安薬を、眠剤代わりにしていた時期もありました。

今は飲んでいません。

 

 

・とん走

 

ある眠剤の副作用でした。眠っているはずの時間に、起きて何かをしていてそのことを翌朝何も覚えていない。これを「とん走」というそうです。

わたしは、当時編み物が趣味だったのですが、朝起きると、全部ほどいてあるのです。

「誰がほどいたの!?」と驚いたら、

家族が「え?昨夜自分でほどいてたよ?気に入らないからって」

ガーン。

覚えのないことをしていたことがショックで怖かったですね〜

その眠剤をやめたその日に、なくなりました。他の眠剤では起きていません。



 

・過眠

 

うつの症状で、不眠は有名ですが、実は

過眠

というのも、うつの代表的な症状じゃないかな、とわたしは感じます。

 

「眠れない」「寝た気がしない」で苦しんでいた急性期。その時は、眠剤すらよく効きません。

 

その後、抗うつ剤の効果や、療養の効果、うつになった要因からの離脱(休職とか)によって、うつの一番底から少し上がると、次に過眠が待っていました。



とにかく眠い。眠くて眠くて。寝ても寝ても眠いのです。寝ていたい。

身体も脳も眠りを欲しました。眠っているのが心地いいのです。

 

昼間寝ていても、夜も寝ます。昼夜逆転とは違います。

でも、側からみると「寝てばかりいて」という感じで、イライラすることと思います。

 

眠剤の効きすぎ、というのとは違う感覚です。眠剤をなくしても眠いです。

 



 

不眠の時期よりも過眠の時期のほうが長かったです。

 

過眠は、脳の回復に必要な段階なのでしょう。

 

眠るのが楽しくもなっていきます。

現実からの逃避?なのかなあ〜よく分かりませんが。夢を見るのも楽しくて、もっと夢を見たいとすら思います。

 

ですが、大丈夫です。そのうちに自然と、寝るのに飽きてきます。

飽きてきた時が、外に出ていく次の段階なのだと思います。

 



 

 

睡眠問題の緊急度

 

睡眠の問題について、うつ悪化の指標としての重要度を分けました。

あくまでもわたしの場合です。

緊急度が高いほど、すぐに受診するようにしています。

 

◎特別緊急枠:とん走

知らないうちに車で出て行って事故を起こしたという知人もいますから、命に関わります。

おそらく眠剤の副作用なので、そのままやめてしまうでもいいと思うのですが、わたしはすぐに病院に電話をして中止の指示を仰ぎました。

もしかしたら、薬のせいではない、新たな精神症状である可能性もありますので、受診の時には医師に相談するべき案件です。

 



 

 

○緊急性が高い : 不眠、熟睡感がない

わたしの場合は、これは結構やばいサインです。1週間に三日以上あったら、次の週には受診するようにします。

 

 

△緊急度は中くらい : 悪夢、中途覚醒、早期覚醒

これも2週間後には受診したいところです。不眠・熟睡感ほどは急速にうつを悪化させませんが、ボディブローのようにじわじわと力が奪われていく感じです。

 

 

緊急度そこまで高くない : 過眠

わたしは今仕事をしていないので、過眠でも生活自体にあまり支障がありません。

なので、過眠は、次の受診の時に相談する感じにしています。

「過眠のあとには元気になるぞ」というこれまでの経験則(わたしの場合)もありますので緊急度は高くしていません。

ですが、学校や仕事があったら生活に困りますよね。

眠剤の効きすぎ、あるいは、眠剤以外の薬の副作用という可能性もありますから、主治医には必ず相談します。

 



 

 

このように、睡眠の問題が出てきたら、うつの波がくる予兆だとわたしはとらえています。

 

 

「まあ大丈夫でしょう」と思ってのらりくらりしていると、ほんとにメンタルが落ちてくるので、放っておかないことにしています。

 

「とりあえず様子見」ですませているのは、最後の「過眠」くらいですね。

 

 

 

 

ここまで、わたしが経験してきた睡眠の困ったことと、対応の仕方についてお話ししました。

読んでいただき、ありがとうございました。

 

 

うつと睡眠について、続けて書きたいと思います。

よろしければ、またいらしてくださいね。