感染症が世界的に流行したこの数年。医療従事者の方々がいかにありがたいのか、改めて気づかされました。
わたしが看護師さんになんとなくがっかりした話。
看護師さん、メンタル持ったらダメですか?
総合病院の内科にかかったときのこと。ロビーで会計を待っていました。
長椅子のすぐ横で立ち話をしている看護師さんたち。2人とも深刻そうな顔をしています。しかも一人は、涙ぐんでいる。気になって自然に耳はダンボ。
仮に、Aさん、Bさんとします。
Aさん(涙目)「眠れなくて、食べる気もしないの…」
Bさん(深刻顔)「身体持たないよ?何か食べたほうがいい。ゆっくり休んだほうがいいよ」
Aさん「うん。でも子ども小さいから、休めない。仕事だって休めない」
Bさん「そうよね…旦那さんは知ってる?旦那さんに手伝ってもらったら?おばあちゃんとかは?」
Aさん「手伝ってもらうなんて無理。だって子どもどうするの?保育園の送り迎えもあるし、保育園のお着替えとかあるから、私がやらないと」(震え声)
事情はわかりませんけど、Aさんの様子はただ事ではありません。不自然にロビーは静まり返りました。
Bさん(言いにくそうに)「あのね、心療内科とかにね、一度行ってみたらどう?クリニックとか」
Bさん、ナイス!
固唾を飲んで見守ります。
すると、Aさんは間髪入れずに、こう答えました。
「そこまで落ちたくない。落ちたら終わりでしょう」
おい!!
わたしたちメンタルさんは、落ちてオワッタ組なんでしょうか…
看護師さんの皆さんには、日頃からとても感謝してます。看護師さんのおかげで、わたしたちは安心して通院できるし入院もできます。
そんな看護師さんも、いざ自分のこととなると受け入れられないものなんでしょうか。対岸の火事?プライド??わかりませんが。
もしかしたら「崖っぷちで必死にこらえているのに、受診することで張り詰めた糸がプツンと切れてしまったらどうなるか怖い」という気持ちかもしれないですね。そうならば、結構重症です(わたしも経験あり)。
ちなみに、看護師さんのメンタル罹患率高いです。不規則で重労働、責任の重さ、職場の人間関係も濃いと聞きます。賃金をはじめ低待遇は問題ですよね。
Aさん、早くになにか手を打った方がいいですよ。頑張っていても、糸はいずれプッツリ切れます。
看護師さんもいろいろな思いがありますね。でも、そういうことは、せめて患者のいるところで言わないでほしかったなあ。というか、そもそも控え室でしてくださいね。おわり。