将来は心理カウンセラー、と照準を当てた高校時代。大仕事を終えた気分ですっかり安心してしまいました。安心するの早すぎ。わたしは大学選びを間違えました。
心理カウンセラーを志す方々、こうなってはいけません(大学間違えた編)
どこの大学を志望するのか。もちろん答えは決まっていました。
「心理学専攻があるところ」
それだけで入った大学でした。もうカウンセラーになった気すらしていました。わたしってほんとにアホすぎる。
ところが、ここで予想もしなかった事態が。縁を切ったはずの数学が必須だったのです。
実は心理学の世界はとても広かった。
わたしが入ったのは、心理学専攻でしたが、そこは臨床心理学に特化したところではなかったのです。ラット(大きめのネズミ)を使った実験とか、当時の最先端だった人口知能の研究とか、生理学っぽいのとか。もちろん臨床心理学の研究室もありましたけれども、メインではなかった。
志望大学を決めるときに、なんにも調べなかったのです。そういえば、同級生はいろいろ調べていたような、、、時すでに遅し。
とにかく、そういう学科でしたので、数学が必要でした。統計学を受け持っていたのは日本の権威。帯のようなデータ表を見せられて「はい、この相関係数はいくつですか?」といきなり指される。いや、と口ごもると「概数でいいですから」「答えてください」と追い込まれる。この数字の羅列から、今ここで頭で計算しろと?「わからないわけないよね」というブリザード。凍った。
地獄の四年間、いや大学院を入れたら七年(一年ダブりました)。長かったです。
心理カウンセラーの仕事につけたなんて奇跡としか言いようがありません。ゆるい時代でした。これについては、また別の機会にお話しします。
これから心理カウンセラーを志す方へ。くれぐれも大学は慎重に選ぶようになさってくださいね。(←超大事)
いまのカウンセラー業界はすごくちゃんとしています。臨床心理士のほか、公認心理師という国家資格もできました。両方とも受験資格がとれる大学は限られていますし、大学院に進まないと難しいようです。「入ったはいいけど、心理士試験を受験できない」なんて絶望することのないように。しっかり調べてから進路を選んでくださいね〜。
以上、心理カウンセラーになるまでの話でした。おわり。