今朝も、子ども(統合失調症歴7年。発達症の診断あり)が突然調子が急降下して。。。
たまたま訪問看護の日で、わたしも一緒に(子どもは会話があまりできなかった状態)話を聞いてもらい、少し安定しました。
子どもの心配事については、次回の受診の前に、訪問看護さんから主治医に電話をして伝えてくれることになりました。
ほんっとにありがたい!
で、今回の急変ですが、引き金がわたしの一言だったようで…
ふだんから話していることだったのですが、もともと低調だったところに、ばっちり当たってしまったようでした。
もし訪看さんがいなければ、
落ちてしまった子を前に、わたしの調子も落ちてしまい、
それを見て、子どもは罪悪感でさらに落ちていき…
どんどんと負の沼にはまっていったことでしょう。
これまで7年間、ずっとそうでした。
それが、家の中に、理解のある第三者が入ってくださることで、こんなに楽になるなんて!
精神の訪看さん、おススメです。
我が家がどのように今の訪看さんを選んだか、をお伝えしようと思います。
目次
訪看さんに何を求めるか
訪看さんが提供するサービスとこちらのニーズとが合っていないといけません。
例えば
・健康管理と服薬管理をしてほしいのか
・精神的にサポート(お話ししたり)してほしいのか。
知人の息子さんは退院したばかりで一人暮らし。
健康面も服薬も心配です。
生活リズムも作らないといけません。
訪看さんに1日おきに来てもらっていることで、安定して過ごしているそうです。
我が家の場合は、健康管理と服薬管理は、今のところは親がやっています。
なので、精神的なサポートをメインにお願いしたいと思っていました。
◎我が家の1件目の訪看さん
「健康管理と服薬管理をします。精神的サポート(お話をしたり)はしません。あくまで本人のためですから、本人が部屋から出てこなければ、そのまま帰ります。家族とお話しすることはしません」と言われました。
精神的サポートをしない、家族サポートもしない、ってそもそも精神の訪看としてどうなの?と思いました(厚労省でもそう決まっているのに)。
でも、そこはそういうやり方ですからしょうがないですよね。
古くからの単科の精神病院が母体のところでした。
うちのニーズには合わなかったです。
◎2件目の訪看さん
ここは、チェーン展開をしている事業所でした。初回に連絡なくぶっちされたので(しかも主任さん)、どんなサービスをするところなのかもわからないまま終了。
◎いまの訪看さん
「健康管理、服薬管理、精神サポートします。家族の精神的サポートもします」
うちには、精神的サポート、家族へのサポートが本当に助かっています。
ここ一箇所だけの株式会社という珍しいところ(病院が母体か、他の施設と一緒になっているところが多い)
さらに、24時間365日対応のオプションがあります。
これはとても心強い。
悪化するのは大抵深夜、しかも土日などの休日が多いからです。
このオプションがあるので、子どもは夜中につらいときに、電話で看護師さんに話を聞いてもらっているようです。いのちの電話みたいな感じ。
以前は、わたしが夜通し起きて話を聞いてやっていたので、ほんとに楽になりました。
本人も安定しやすいようです。
ただし、このオプションをつけるには、お金がかかります。
理解があり、対応ができるか
精神の訪問看護をするには、スタッフが研修を受けていることが必須だそうです。
それでも、あまりよろしくないステーションもあるようです。
訪看さんのことで苦労した、わたしの知人の話です。
彼女は、実のお姉さん(当事者)と同居しています。
お姉さんは、症状のために、周りのひとをひどく振り回すのですよね。
訪看さんに入ってもらったのですが、訪看さんは、対応に困ったのか、同居している妹(わたしの知人)の対応が悪いせいではないか、と、妹を批判するようになりました。
姉妹関係は悪化。
お姉さんは自死未遂して入院。
主治医から訪看ステーションを変えることを勧められたそうです。
退院後、別の訪看さんに入ってもらって、安定して過ごしているようです。
お姉さんの症状について、妹(わたしの知人)と訪看さんでその都度話し合いながら対応してもらっているそうです。
こんなふうに、支援者が、本人の症状に振り回されて、家族関係を微妙にしてしまう(最悪の場合には壊してしまう)ことがあります。
病院でも福祉の場でもあります。
こういう場合は、一人一人の勉強と経験だけでは追いつかないので、支援者側のチームワークが必要です。
事業所がどういう体制か、余力があるのか、といったことも大事な視点です。
精神の訪問看護は、専門性が問われる、難しい分野なのだと思います。
相性
事業所自体が良さそうであっても、担当の人との相性がちょっと…ということもあります。
主任さんや所長さんにお願いして担当を変えてもらうことができます。
この時に「相性が合わない感じなので」と正直に伝えていい、と言われますが、なかなか言いにくいですよねー
我が家は、1件目で、担当を変えてもらおうと所長さんにお願いしましたが、「看護師さんごとに地域が決まっているので、難しい」と断られました。
2件目は、事務一人、看護師二人しかいないので、担当を変えるどころではありませんでした。
けれど、一件目も二件目も、もし担当さんを変えてもらえたとしても、果たして相性が合ったのだろうか、と思います。
というのは、個人の相性はもちろんあるのですが、その事業所ごとに色、というか、空気感みたいなものがある気がするのですよね。
相性についてどのように判断するかといいますと、
「違和感」が大事な感じがします。
理由ははっきりしないけれど…という根拠のない、なんとなく、の感覚。
「なんか変」というような。
薬物治療が専門の松本俊彦医師は、講演で
「医師との相性を決めるまでに、4回は会って」
と話していました。
「初回の印象は、一年後には変わっていることはある。けれど4回になると、一年後とほぼ変わらない」とのこと。
とは言っても、訪看さんって、契約までの、いわゆるお見合いは、2回くらいが多いのですよね。
一回だけ、ということもあります。
退院してそのまま訪看さん、という流れだと、お見合いはなくて、契約は病院でするのかしら?
そこは分かりませんけど。
精神の病気の人は、第一印象が命 なところが大きいので、仮に4回まで訪看さんを試すことができたとしても、かえってしんどいかも、ですね。
うちの子どもの場合は、初回の印象は悪そうでしたね。
そもそも家に第三者が入ることを嫌がっていましたから。
2回目、3回目は、ものすごく状態が悪くなって「とにかく助けて」と本人も必死。
そのまま藁をも縋る感じで契約したのでした。
今様子を見ていると、相性はとても良さそうです。
金額
一律厚労省で決まっています。
自立支援の一割負担で、1時間利用で、たしか1000円くらい。
事業所によって、訪問の交通費(ガソリン代)をとるところもあります。
時間が長くなった場合、夜間などは、料金が加算されます。
第三者に入ってもらうこと
うちは、これまで訪看さんに恵まれなかったのですが、3度目にしてようやくいい出会いがありました。
都会ならたくさん事業所がありますが、田舎だと選べないのですよね。
訪看さん以外の第三者でいうと、相談支援事業所の相談員さん、保健師さんとかでしょうか。
公的なところでなければ引きこもり支援のところとか?
ただ、非公式の支援のところはくれぐれも気をつけてください。
不登校支援も同じ。
発達支援も最近怪しいところが出てきました。
家族の苦労につけこむ業者は多いです。
家族会の人で500万円注ぎ込んだおうちもあります(子どもは余計に悪くなった)。
名前は出せませんが、テレビ、Youtubeで有名な、ひどいところもあります。
そのほかは、インフォーマルな第三者ですよね。親戚の人とか、近所の人とか、友人とか。
病気への理解がある温かい人です。
もし、精神の方が療養しているときには、家族だけでなんとかしようとせずに、第三者におうちに入ってもらうことをぜひ考えていただきたいです。
恥ずかしいことではありません。
むしろ、本人の回復のために、必要なことです。
そして、家族の負担もかなり軽くなります。
風通しのいい家庭にすることが、本人にも家族にもすごく大切です。
窓を開けて気持ちのいい風を入れるように、外からの風を入れましょう。
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主催は、双極症当事者で、統合失調症の当事者家族で、元臨床心理士のわたし(ピケ)です。
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