ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

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今月のリアル対話会で

 

 

はてなでの記事はあまり更新しないかも…なんて言った舌の根が乾かないうちに、書きたくなってしまいました。

 

やっぱりねー 本名でやってるSNSでは書きにくいことってあるのですよね。

 

それと、これまで話題にしてきたことの続きだと、説明がいらないじゃないですか〜

まあ、別に前説明なくても書いてしまえばいいのだろうけど、わたしの気持ちの問題ですわ。

 

さて、当事者家族会を引き継いで、当事者も入れるようにした対話会。

 

今月も無事に終わりました。

 

 

わたしがファシリ的役割で、「誰かが話しているときは、遮らずじっくり聴く」「否定、批判、アドバイスはしない」「断定的な言い方は避ける」「話したくないことは話さなくて良い」「守秘義務」という大まかなルールをもとに、対話の場を持つ会です。

 

 

これまで、

「対話的な場にするにはどうするか」

「自分が長老になってアドバイスしたがる人に対してはどうしようか」

「話すと聴くを分けるにはどうしようか」

「時間をひとりで独占して持論をスピーチしたい人にはどうするか」

などなど

試行錯誤してきました。

 

「話すと聴くを分ける」ために、トーキングピース(これを持っている人だけ話す)として可愛らしいぬいぐるみを持っていったりもしました。

 

 

ですが、今回。

 

ぬいぐるみを持っていくのを忘れた、、、。

 

 

あちゃあ。

 

じゃあ別のもの(わたしの筆箱など)で代用しようか とも思っていたところ。

 

始まってみたら、なんとなく「話すと聴く」が分かれているような雰囲気が。

 

 

子ども、ハンディがある方々、高齢者などの会だと、常にトーキングピースがあったほうがいいらしいのですよね。でも、大人の会では「最初のうちは使っても、そのうちなくても大丈夫になるよ」という話は聞いたことがあったのです。

 

 

あら、その通りかも。

ぬいぐるみがなくても、聴く話すが分かれている感じだわ(当初より)

 

 

そして、会の初めにグランドルールの確認するのも、忘れてしまいました💦

 

 

 

なぜ、こんなにいろいろ忘れてしまったかというと

 

わたしの肩の力が抜けたせいかな

 

と思っています。

 

 

 

先日のオープンダイアローグの講座で、

 

「ファシリテーターは、場をプロテクトするのが仕事」

 

という言葉を聞きました。

 

このときのプロテクトというのは、「間(沈黙)をプロテクトする」という意味です。

 

対話の場で沈黙で気まずいということはなく、むしろ沈黙の間があることが豊かな対話になる、という意味のようです。

 

ものの本には「7秒は待ちたい」と書かれていましたが、7秒は長い!

頑張っても、4〜5秒です。

わたしは練習が足らなくて、耐えても2〜3秒が限度です。

 

 

 

さらに、対話の場に参加している友人から聞いた言葉

 

「場を開いてくれること、それ自体がありがたいのです」

 

 

プロテクトの話と「場を開いてくれることがありがたい」という言葉。

 

 

そうか。

 

わたしは、部屋を予約する手続きをして、

皆さんが来る前に部屋を準備して、

皆さんを迎え入れる。

会の間は、傷つけ合う事態にならないように気をつける。

時間を見ながら、最後に、感想を言い合う時間を設ける。

帰る皆さんを見送る。

 

これがわたしの役割なんだな

 

と思うようになったのです。

 

 

 

ファシリテーターとして対話の場を回さなくちゃ、と、いつのまにか、場をコントロールしようとしていたことに気づきました。

 

 

回すのではない。

場を開いて、プロテクトするのだ。

 

そう思ったら、場を俯瞰して見る時間が多くなり、アドバイスさんに対しても以前よりイライラしなくなりました。

 

まあ、それでも、アドバイスさんのお話はやはり数度遮らせてもらいました。だって独演会になってしまうから。

 

 

これが「場に委ねる」「場を信頼する」ということなのかな。

 

 

初めて、「わたしがわたしとして、自然にそこにいられた」と感じています。

 

 

気になったのは、グランドルールを示す時間を持てなかったことと、お話しする時間をあまりとることができなかった方がいらしたことです。

 

 

この方については、次回にいらしてくださったなら、そのときに、時間を設けたいと思っています。

 

 

皆が話したくて(持論スピーチさんも、アドバイスさんも)、声と圧が大きい人が話をし出してしまうのですよね。

その中で、本当に話したいけれど声を出しにくい人をプロテクトすることこそが、わたしの役割なのでしょうね。

 

 

今回も学びが多い対話会でした。

 

 

 

長文を読んでくださり、ありがとうございました。