ぴあけあら

双極症当事者(ピア)で、統合失調症の当事者家族(ケアラー)。日々の記録です。

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うつ病のお風呂問題

 

 

 

こんにちは。

 

うつ当事者で、統合失調症の家族をケアしているピケです。

 

 

今回は、入浴について。

 

うつ当事者のみなさん、もっと言えば、メンタル疾患のあるみなさん

お風呂どうしてますか〜〜??

 

いま、というより、常に、

わたしにとっての困りごとのベストテンの上位は

 

「お風呂入れない」問題

 

です。

 

今日は、日々の入浴に困っているうつ病当事者のはなしを書きます。

 

よろしければお付き合いください。

 

 

 

 

 

目次

 

 

 

うつモードになるとお風呂に入れなくなる

 

 

うつのイメージ

 

うつ病ってどういう症状なの?と聞かれると、多くの方は、

 

・気持ちが沈む

・憂鬱

・集中力がわかない

・悲観的で、自分はダメだ〜と自信がなくなる

・ひととうまく接することができない

 

などなど、心持ちとか気分の症状をイメージされると思います。

 

ですが、ひどくなってくると、日常生活で当たり前のことができなくなっていきます。

いわゆる生存のための三つの行動(食べる、寝る、出す)が滞ってくるのです。

 

 

 

うつと三つの生命活動

 

わたしの場合、うつがひどくなると、「食べる」「寝る」「出す」が難しくなります。

 

 

①食べる

人間は食べないと死んでしまいます。

うつになると、食欲がなくなることは多いですが、それでもまったくの空腹には耐えられません。

ただ、食べるものを調達する意欲がなくなりますから、食生活は貧しくなります。

インスタントものは命綱。

ほんとにひどい時は、カップラーメンにお湯を注ぐのに、一日分の全エネルギーを動員しなければならないことも。

いざ、ポットまで這っていって、ポットのお湯がなかったときの絶望感といったら…

栄養が行き渡らないのは、脳にも身体にも良くないのですよね〜

 

納豆を常備しとくと便利。あと冷凍食品のレンチン

 

 

②寝る

 

不眠、熟睡できない、中途覚醒、早朝覚醒など、睡眠の問題が出てきます。

 

睡眠がとれない問題とは真逆に、過眠という症状もあります。

サボって寝てばかり、というのではなく、脳と身体がひたすら睡眠を欲するわけです。

 

眠れないとついスマホを見てしまう。いかんね

 

 

 

③出す

 

排泄は、すごーく大事。

食べれば出すし、生きているだけでも老廃物を放出しないといけません。

メンタルと腸の関連について、最近よく言われますよね。

ちなみに、わたしは過敏性腸症候群と診断されてます。便秘歴37年。

 

 

 

清潔を保つ行動

 

うつになってから、清潔に保つことがほんとに大変になりました。

 

具体的には

 

・顔を洗う

・歯磨きする

・お風呂に入る

・着替える

 

です。

 

これらのことは生命の危機に直結はしません。

垢まみれでも、死にはしません。

 

ですが、清潔に保てなくなると、皮膚のトラブルも出てくるし、風邪などをひきやすくなる気します。

虫歯も歯周病も増えます。歯医者には当然行けませんし。

 

着替えるのも大変ですし、洗濯もできませんから、衣服は着たきりスズメ状態。

 

そんなこんなで、周囲にも臭うでしょうし、自分自身でも臭います。

頭も身体中も痒い!

 

ずーーーっとシャンプーしていないと、頭がヘルメットをかぶってるみたい感覚になります。

 

 

 

「頭がヘルメット」状態。わかる方いらっしゃるかしら

 

 

「じゃあちゃんとお風呂入ればいいじゃん」と皆さんおっしゃると思いますが、

それをするエネルギーがないから、「病気」というわけなのです。

 

 

わたしの経験上、身体の清潔を投げ出してしまうと

 

・心が荒む

・ますます人生どうでもいいモードに入っていく

・人に会うのが恥ずかしくなって、余計に外に出れなくなる。

・外に行きたくないから、通院もどうでも良くなる。

・風邪とか、身体の不調が出てくる。

・身体の調子が悪くなって、メンタルはもっと落ちる。

 

ダメな方へまっしぐらです。

 

 

ますますつらくなる

 

 

 

 

身の回りの清潔はどうでもいいわけですから、当然部屋はもっとどうでも良くなります。

 

そんな感じで、メンタル状態がひどいと、人間らしい生活からどんどん離れていってしまい、ますます病状は悪化していってしまいます。

 

こういうわけですから、周囲の人やヘルパーさんなどのサポートが必要なわけですよね。

 

 

 

荒れ放題



 

 

 

 

14歳の不登校児、お風呂に入れない

 

 

中学生になって、不登校になりました。

いまでいうところの適応障害?もしかしたらうつ病の診断がついたかもしれません。

 

心因性で歩けなくなったり、過呼吸になったり、意識喪失したり、となんだか大変でした。

 

症状がひどいので、両親も「お風呂入んなさい!」というどころではなかったんじゃないかな。あまり覚えていません。

 

気がつくと2週間お風呂に入っていませんでした。

 

不思議と、にきびとか吹き出物はできなかったのですよね〜

あまりにうつで、肌の油分が出なかった、なんてことがあったのかも(あくまでも個人的推測です)。

 

乙女

 

 

 

お年頃の乙女。

入浴はしないのに、家にあった乳液を全身に塗りたくっていました。

 

すると、家族が言いました。

 

「なんか、チーズの匂いがするんだけど…」

 

洗っていない肌 + 乳液  = チーズの匂い

 

????????

 

 

 

恥ずかしくなって、やっと入浴しました。

エネルギー使い果たして、体力も気力も消耗してすごく疲れたのを覚えています。

 

お風呂が嫌いなわけではなかったのですが

 

 

 

 

 

うつどん底の時代

 

大人になってうつを発症。

 

死ぬことばかりを毎日考えているわけですから、お風呂どころではなかったと思うのですが、

20年も前なので、まったく覚えてないです。

ワンオペ育児で、子どものお風呂は入れていたので、一緒に入浴してたのかしら。不明。

 

 

ぶくぶく

 

多少よくなってきた時代

 

だんだんと症状が楽になってきて、まあまあ生きてる感が戻ってきました。

このときからの方が、お風呂の負担がどーーーんと重く感じられるようになっていきました。

 

お風呂に入れば気持ちいいことは分かっています。

さっぱりするし、一日が終わったぞーという気分に浸れます。

 

ですが…そこまでの意欲が出てきません。

 

食事の支度、洗濯、家の掃除、買い物、学校の準備…

 

 

自分のお風呂にたどりつく前に、すでに全エネルギーは枯れてます。

 

いいや、お風呂は明日明日。

 

と、結局朝早く起きてシャワーを浴びて、出かけていました。

 

 

とりあえずシャワーだけ

 

 

仕事をやめてからの時代

 

家族が統合失調症になって、ケア中心の生活になりました。

自分のうつも良くなったり悪くなったり悪くなったり… とあまりいい状態ではありませんでした。

 

この頃の外出は、

 

・スーパーに買い物

・病院

・ゴミ捨て

 

ゴミ捨ては一瞬。

買い物も毎日ではありません。知り合いに会うわけでもないし。

 

アパートだと奥様たちの社交場になってたりするので、油断禁物

 

 

長い時間 誰かと接するのは、メンタル通院のときです。

 

さすがに、このときくらいはお風呂入って綺麗にしてかないと。

主治医に「お風呂入ってないな」と思われるのは恥ずかしい(バレてたとは思うが)。

 

そこで、病院に行く直前に這うようにして、やっとこさっとこシャワーを浴びていました。

 

メンタル通院は週一回。

 

ということは、週一しか入浴しない生活が何年も続きました。

 

 

 

さすがに5日目には痒くてたまらない。

「どこまで耐えられるか勝負だ!」というわけのわからない言い訳を、自分の中で繰り広げていたりしました。

 

だから、そんなこと言ってる前に、お風呂入れって!!

 

すみません。

 

でも、いまこうやって生きてるので、大丈夫!です(と思う)

 

 

きっかけは加齢臭

 

 

同い年の夫から加齢臭を感じるようになって、それを夫に言ったのです。

わたし「加齢臭が出てきてるかもよ?」

「君もだよ」

 

がーーーーーん。

 

ご、ごめん

 

 

 

たしかに、自分の体臭、口臭、昔より強くなっているかも…。

 

そうか。

年をとってきたら、清潔に気をつけないと、ひとに嫌がられてしまうんだなあ〜。

 

週一入浴のときから、きっと、周囲の方々にスメルハラスメントをしていたんでしょうねえ〜

 

みなさん、ほんとにごめんなさい。

 

それから、毎日シャワーを頑張っています。

 

 

髪を洗うとやっぱり気持ちいい

 

 

 

ハードルを下げて

 

わたしの中の理想は

 

「毎晩寝る前に、ゆっくり湯船に浸かって、身体を洗う」

 

です。

 

そして、お風呂から上がったら、お肌のお手入れ、ストレッチ。

「ていねいな暮らし」ってやつですね〜

 

 

でもですねえ。

やっぱり夜はエネルギーが足りなくなってきて、ゴロゴロしたくなるのです。

 

ゴロゴロしながら、

 

「お風呂どうしよう」

「入らないとなあ」

「面倒だなあ」

「でも入ったら気持ちいいんだよねえ」

「疲れたなあ」

 

ということを、ぐるぐるぐるぐる考えます。

 

これって、もしかして、

 

人生で一番不毛な時間じゃない?

 

と思いました。

 

残りの人生、無駄に過ごす時間はなし!

 

ということで、

 

朝シャワー

 

というふうに割り切りました。

 

気持ちいー

 

 

 

入ってしまえば、気持ちがいい。

シャンプーの香りもいいし、気分アゲアゲ。

やっぱりさっぱりする。

 

あとは達成感ですね。

「入ったぞおおおおーーー」

朝から勝者です。

 

勝った! なにに?

 

 

 

 

 

好きな人に、気持ちよく会うために

 

 

シャワー習慣でよいなあと思うのは、気持ちよくひとに会えることです。

 

「もしかして臭うかな」とオドオドする必要がありません。

 

堂々と、気軽にひとと接して、おしゃべりを楽しむ。

ひとと楽しく接するのは、うつにもいい感じがします。

 

やっぱり、清潔って大事!です。

 

 

清潔なおばあちゃんになりたい

 

 

これからも、うつの波はきっとあって、

調子が上がるときもあればダメなときもあると思いますが、

それでも、清潔には気をつけてやっていけたらいいなあ〜。

 

 

今日は、とりとめのない内容でした。

うつ仲間でも「お風呂大好き!」という人もいるのですよねえ…

 

お風呂問題、ある方いらっしゃいますか?

 

読んでいただき、ありがとうございました。

よろしければ、またいらしてくださいね。

 

温泉は好き